第3章:酒極まって、乱となる

第3章:酒極まって、乱となる

219:ハッとして嫌な予感

『何か、急ぎの用だったんだろう』『そうです。今日の婚約者様の家族との食事会は、彼方側の急な予定で延期となりました』『そうなのか』 これはツイている。今日、この予定だけが気がかりだったのだが、どうやら無くなったようだ。それも向こうの都合で。こ...
第3章:酒極まって、乱となる

218:オブ、脱出計画

-----------------------------------------今更、自由と言われてもお前を苦しめるだけだろうが。 その言葉通り、本当に全てが遅すぎる程に“今更”な言葉だった。けれど、父と話して良かったと思う。俺と父は似て...
第3章:酒極まって、乱となる

217:口付けで終わるから

「あ、そう言えば色具の配達をお願いしていたんだった」「それなら、俺が受け取って来よう」「そう?それならお願いするよ」 並ぶ二人のうち、セイブが立ち上がる。座っていた椅子に、俺から没収した教本を置いて。「いけない」「アウト、どうした?お前、さ...
第3章:酒極まって、乱となる

216:きゅんとして嫌な予感

〇 あぁっ、何度見ても素晴らしい場面だ! 太陽王と画家の二人が、ある兵士から聞いた秘密の美しい場所で、互いの弱さを語り合う場面。これは本当に胸を打つ! こういう気持ちを“きゅん”とする、とアバブから教えて貰った。「きゅんとするなー」「アウト...
第3章:酒極まって、乱となる

215:太陽VS月

〇 俺は今、夢中になっているビィエルの中級教本がある。---------アウト先輩!ずっと部屋に閉じこもりきりで暇でしょう!?少し前にアウト先輩が話してくれた画家と国王様のお話!で、き、ま、し、た、よ! そう言ってアバブが手渡してくれた新し...